メイド
「水、持ってきたぜヒバ ・・・・」
「WヒバリWじゃないでしょ?」
「うっ!ほ、ほんとに言わないといけないのか?」
「当たり前でしょ?ホラ、早く。」
「〜〜っ。水を持ってきました。ご、・・・ご主人様っ!!」
きっと俺は今、一生分の恥ずかしさを味わっていると思う。
ヒバリが風邪を引いた。風紀委員副委員長からそのことを聞いたのは昼休み。
いつものようにツナ達と屋上で飯を食ってる時だ。
2人に断って、俺はまだ数回しか行ったことのないヒバリの家まで、
少ない脳細胞をフル活用し飛んでいったのだが ・・・・
「なぁ、もうコレやめにしねぇか?」
「ダメだよ。何でもするって言ったのは君でしょ?」
・・・ったしかに俺は「辛かったら言えよ。俺、何でもするから!」とは言ったけど ・・・・
「じゃあ今日1日、僕に奉仕してね。」
だからってメイドなんて ・・・っ。そーゆー意味で言ったんじゃないのなっ!!
「そういえばご 、主人様は昼飯食ったのか?」
「まだだけど?」
「飯は食っといた方がいいぞ!俺、お粥ぐらいなら作れるけど ・・・」
「そんなものより、食べたいものがあるんだけど。」
「ん?何が食いたいんだ?」
聞いた瞬間、不気味なほど綺麗にほほえんだヒバリを見て、イヤな予感が走る
「山本 武」
やっぱりっ!!
気がついた時にはもう遅く、一瞬でベッドに押し倒される
「っ、ヒバ ・・・熱があるんだろ!?ダ、ダメだって!」
「Wご主人様Wでしょ?」
「・・・っあ、・・ッ!」
「しっかり奉仕、してもらうからね。」
「・・・やぁッ!ご主人っ・・・ぁっ!!」
「山本、行っちゃったね ・・・」
慌しく出て行った友人を見送り、今は2人しかいない屋上
「俺さぁ、昨日ヒバリさんが学校休む理由考えてるの見ちゃったんだよね ・・・」
「奇遇ッスね、10代目。実はオレもアイツがリーゼント野郎に、計画がどうのこうの言ってたの聞きましたよ。」
「「 ・・・・・・」」
フェンスの向こうから、校庭にいる生徒達の声がやけに大きく聞こえる
「明日、さ」
「はい」
「山本の分のノート、とっといてあげようね。」
「 ・・・・10代目がおっしゃるのなら。」
ハァ ・・・・・
ため息と共に見上げた空に、
(しばらく、会えないんだろうな ・・・・)
「獄寺君。腰に効く薬ってなにかあったっけ?」
end
H20・3・6